地球のことを考える
大統領から、われわれの土地を買いたいとの申し入れがあった。

ありがたいことだ。

なぜなら大統領にはわれわれの同意など本当は必要ないのだから。


しかし、われわれにはわからない。

土地や空気や水は誰の物でもないのに、どうして売り買いができるのだろう。

土地は地球の一部であり、われわれは地球の一部であり、地球はわれわれの一部なのだ。

この土地を流れる水は祖父の血であり、水のさざめきは祖父の声なのだ。


川は兄弟であり、われわれの渇きを癒し、カヌーを運び、食べ物を与えてくれる。もしもこの土地を売ったとしても、水の語る一つひとつがわが民の物語であることを記憶に留めなくてはいけない。川はわれわれの兄弟であると共に、あなた方の兄弟なのだ。


白人の土地には静かな場所がない。

若葉がそよぐ音も、虫の羽音も聞こえない。

生き物の声が聞こえない人生など、生きる価値があるのだろうか。




われわれにとって、空気はかけがえがない。

なぜなら生き物、木々、人間、すべてが同じ空気を分かち合っているからだ。もしもこの土地があなたのものになったとしたら、このことを記憶に留めよ。

無数のバッファローが面白半分に殺された。

すべての生き物を殺し去ったとき、人間が死ぬだろう。

他に降りかかったことは自分にも降りかかる。

すべてはつながっているのだから。


すべての生命は一つの織物である。

それを織ったのは人間ではない。

人間も一本の織り糸に過ぎない。

生命の織物に対してすることは、自分自身に対してすることなのだ。



大統領はわれわれに「居留地に行け」という。

われわれには、自分の残り少ない人生をどこで過ごそうが、もはや問題ではない。

子供たちは、父親が殺され、母親が辱められるのを見てきた。



まもなく、かつての栄光の者たちは地上から姿を消すだろう。

そしてその民の死を痛む者たちもいなくなるだろう。

しかし、それを悲しむ必要があるだろうか。

人は誰でも生まれては死ぬのだから。



白人さえ、この運命には逆らえぬ。

白人とわれわれは兄弟なのかもしれない。

白人にもわかるときがくるだろう。

われらの神と白人の神が同一だということを。



白人は神さえ所有しているつもりなのかもしれないが、それは不可能なことだ。

神はすべてのもののの神。

そのいつくしみはすべてに等く注がれている。



大地を害すれば、必ずその者は滅びるだろう。

なぜならそれは神を冒瀆することにほかならない。

大地を害すれば、白人もまた死に絶えるだろう。

もしかすると、他のあらゆる部族よりも先に・・・・・。



森はどこに行ってしまったのか? 消えてしまった。

鷹はどこに行ってしまったのか? 消えてしまった。

生き物の別れを告げるということは何を意味する?

それは”生きる”ことの終わりなのだ。



この申し入れに同意するとしたら・・・・・。

それは、最期のひと時をすごす場所を手にいれるためなのだ。

地上からわれわれが消えても、大地はわが民の魂を抱いていてくれるだろう。

なぜなら、私たちがこの母なる大地を深く愛しているからだ。



われわれが残された時間をどこで生きるか、もはや問題ではない。

子供たちは父親が殺され、母親が辱められるのを見たのだ。

辱められた民は、長くは生きられない。



しかし、われわれがこの土地を去っても、この土地を愛してほしい。

われわれが愛したように愛してほしい。

力の限り、知恵の限り、情熱の限り、子供たちのために、

この土地を守ってほしい。

神がわれわれを守るように・・・・・。



われわれは知っている。

われわれの神は、あなた方の神と同一である。

白人と言えども、この共通の運命から逃れることはできない。

われわれは兄弟なのだ。

いずれわかるときがくるだろう。

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